メガネカイマン(読み)めがねかいまん(その他表記)spectacled caiman

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メガネカイマン」の意味・わかりやすい解説

メガネカイマン
めがねかいまん
spectacled caiman
[学] Caiman crocodilus

爬虫(はちゅう)綱ワニ目アリゲーター科のワニ。南アメリカ北部淡水に分布する。全長1.5~2.5メートル。目の前にある眼窩(がんか)の形が眼鏡をかけたようにみえる。カイマン属の代表種で、子ワニが一般にペットとして飼育される。

[松井孝爾]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メガネカイマン」の意味・わかりやすい解説

メガネカイマン
Caiman crocodilus; spectacled caiman

ワニ目アリゲーター科。体長 1.5~2.5m。体色は,背面は暗緑褐色,腹面淡色である。吻はやや細長く,眼鏡をかけたような眼の感じからそのように呼ばれる。ペットとして熱帯魚店などで市販されているワニの多くは本種であるが,性質は荒く,成長するにつれて飼育が困難になる。南アメリカ中・北部,中央アメリカに分布する。

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世界大百科事典(旧版)内のメガネカイマンの言及

【アリゲーター】より

…しかしクロカイマンは全長3~4m,最大5mに達する大型で,性質も荒くアリゲーターでは唯一の危険種。メガネカイマン(全長1.5~2.7m)(イラスト)はペットとして日本でも多数が飼育されている。カイマンワニ【松井 孝爾】。…

【カイマン】より

…メキシコ南部から南アメリカの熱帯地方に5種が分布している。一般にもっともよく知られているメガネカイマンCaiman crocodilus(英名spectacled caiman)(イラスト)は,全長の平均1.5~2m,最大は2.5m,中央アメリカ南部から南アメリカのパラグアイまで広く分布する。眼の前方にある隆条が,あたかも眼鏡をかけたように見えるのが名の由来。…

※「メガネカイマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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