メコン総合開発(読み)メコンそうごうかいはつ

百科事典マイペディア 「メコン総合開発」の意味・わかりやすい解説

メコン総合開発【メコンそうごうかいはつ】

インドシナ半島を流れるメコン川の下流一帯の総合開発計画。多目的ダム,灌漑(かんがい),水利施設,航路の整備を計画。発端は,1957年のメコン委員会(タイ,ベトナムラオスカンボジア。本部バンコク)。水利権をめぐりタイとベトナムが対立しいったん中断したが,1990年代からアジア開発銀行も流域開発に積極的となり,1994年に中国とミャンマーオブザーバーとして〈新メコン委員会〉を設置し,再スタート。1996年には11の国と地域による〈メコン川流域開発協力会議〉も発足し,1997年からのアジア経済危機をへて,2002年に流域6ヵ国首脳による〈大メコン流域圏(GMS)会議〉が開かれ,南北・東西の交通網プロジェクトなどの経済協力計画の促進を確認。東南アジア諸国連合ASEAN)との関係を深める中国が積極的で,日本も資金援助をしており,2005年の第2回首脳会議では環境問題や域内の国境貿易の通関簡素化も協議。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む