コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

メソポタミア建築 メソポタミアけんちくMesopotamian architecture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メソポタミア建築
メソポタミアけんちく
Mesopotamian architecture

古代メソポタミア地方の建築。建築用材料として,石材や木材が乏しかったために煉瓦造の建築が発達。ジッグラト神殿などの宗教施設が市民生活の中心的存在として,政治,経済,司法,学問などのあらゆる機能を果した。前4千年紀初めのエル・ウバイド期から始った天上の神々の降臨を迎える7層のジッグラトと扶壁に囲まれた建物の内奥に祭壇をもつ神殿の形式は,ペルシア時代にもそのまま受継がれたが,ウルク期や初期王朝時代のものには,煉瓦の表面を白色の漆喰で化粧したもの (白色神殿) や,頭をさまざまな色に彩色した粘土製の針を壁面や柱などにモザイク状に刺し込んで幾何学文を飾った神殿などがある。宮殿建築も主要部分は煉瓦造りであったが,入口や腰壁の部分には彫りを施した石材が使われた。代表例はアッシュールナジルパル2世のカラク (現イラク,ニムルード) の宮殿,サルゴン2世のコルサバードの宮殿など。また新バビロニア時代のバビロン都城は煉瓦造建築の現存の代表作である。民家建築の最古の例は中庭を諸室が囲む形のもので,現今のイラン,イラク地方の民家の原形を示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

内密出産

ドイツで2013年に法律が制定され、14年から実施されている妊婦支援の制度。母親は相談機関に実名で相談し身元を明かす証書を封印して預け、医療機関では匿名で出産する。子は原則16歳になったら出自を知るこ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android