メゾンカレ(英語表記)Maison carrée

改訂新版 世界大百科事典 「メゾンカレ」の意味・わかりやすい解説

メゾン・カレ
Maison carrée

フランス南部,ニーム(古代名ネマウススNemausus)にほぼ完璧な状態で残る古代ローマ神殿。フランス語で〈方形の邸〉の意。西暦4年ころ完成。アウグストゥス養子ガイウス・カエサルとルキウス・カエサルに献堂された。正面6柱,コリント式オーダーの擬似周柱式神殿で,高さ2.8m,幅14.8m,奥行き31.6mの基壇の上に建っている。規模は異なるが,ローマのアウグストゥスの広場にあるマルス・ウルトル(マルス)神殿と酷似しており,ガリアにおけるローマ神殿の手本となった。現在は古代美術館となっている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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