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モントリオール世界映画祭 もんとりおーるせかいえいがさい

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知恵蔵の解説

モントリオール世界映画祭

カナダ東部、ケベック州モントリオールで毎年8月20日過ぎに行われる映画祭。1977年から開催されており、ベルリンカンヌベネチアの世界3大映画祭に次ぐ北米最大級の映画祭となっている。創設者は現在も最高責任者であるセルジュ・ロジーク。
開催時期がベネチア国際映画祭トロント国際映画祭とほぼ重なっているためマスコミの注目度などはあまり高くないが、来場者数などでベネチア映画祭を上回る人気がある。フランスベルギースイスといった国の作品も数多く上映され、それらの国々からのゲストも多い。映画祭の期間中は、メインホテルの地下ショッピングモールで多数の公式記者会見が行われ、関係者以外でも自由に会見場に入場し質問することもできるなど、市民よりの姿勢も特徴。通常は関係者のみしか入れない閉会式も、安価な価格で入場チケットを購入することができる。
第34回となる2010年は、ワールドコンペティション部門で、20本中の3本に日本映画エントリー。作品は「必死剣鳥刺し」「BOX 袴田事件 命とは」「悪人」の3作品。このうち、「悪人」で深津絵里が最優秀女優賞を受賞したことで話題になった。また、開催地のケベック州はフランス語圏ということもあり、フランスやカナダ映画が3~4本エントリーされることはあるが、それ以外の国の作品が3本以上エントリーされることは珍しいと言われる。
過去には、1997年に「東京夜曲」で市川準監督が最優秀監督賞、98年に「愛を乞うひと」が国際批評家連盟賞、99年に「鉄道員(ぽっぽや)」で高倉健が主演男優賞、2006年には「長い散歩」がグランプリ、国際批評家連盟賞、エキュメニック賞を受賞した。さらに08年には「おくりびと」が最高賞であるグランプリ、「誰も守ってくれない」が最優秀脚本賞、09年には「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の根岸吉太郎監督が最優秀監督賞を受賞。審査員団の顔触れは毎年変わり、いろいろな国から審査員が選ばれ、国際色豊かとなっている。

(富岡亜紀子  ライター / 2010年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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