ヤルタ・ポツダム体制(読み)ヤルタポツダムたいせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤルタ・ポツダム体制」の意味・わかりやすい解説

ヤルタ・ポツダム体制
ヤルタポツダムたいせい

YP体制ともいう。第2次世界大戦の終結に伴って連合国側が定めたヤルタ協定ポツダム宣言によってつくられた戦後日本の体制。ヤルタ協定ではソ連の日本参戦と引換えに南樺太と千島列島の引渡しの密約がなされ,現在でも解決されていない北方領土問題根源ともいわれる。また,ポツダム宣言では日本の軍事力に壊滅的な打撃を与え日本を非軍事的な民主国家にするという内容のものであった。そのため,戦後日本の進路は,この体制に支配されていたとして,YP体制打倒を掲げる一部民族主義者もいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android