ヤンセニウス(その他表記)Jansenius, Cornelius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤンセニウス」の意味・わかりやすい解説

ヤンセニウス
Jansenius, Cornelius

[生]1585.11.3. レールダン
[没]1638.5.6. イープル
ジャンセニズムの源となったカトリック神学者,司教。オランダ名 Cornelius Otto Jansen。 1602年当時イエズス会とバイウスの率いるアウグスチヌス派との対立渦中にあったルーバン大学に入学。 04年パリに出てデュベルジエ・ド・オーランヌ親交を結び,11年からバイヨンヌで,ともに古代教父を研究した。 17年ルーバンに戻ってからアウグスチヌス派にくみして恩恵論争に加わった。 28年頃から,のちに論争の発火点となる大著『アウグスチヌス』 Augustinus (1640) に着手。 30年ルーバン大学聖書学教授。 36年イープル司教。ほかにフランスの政策を批判した『フランスの軍神』 Mars gallicus (35) がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む