翻訳|Judith
ドイツの劇作家ヘッベルの処女作。五幕悲劇。1840年初演。尊敬するシラーの『オルレアンの乙女』(1801)の祖国愛と敵将への愛との相克という主題に刺激を受け、『旧約聖書』外典の「ユディト書」を材料に、近代女性の自我の目覚めの問題を盛り込んだ作品。美女ユーディットは、バビロニアの梟雄(きょうゆう)ホロフェルネスの軍勢に包囲された故郷の地ベトゥーリアを救うべく敵陣に乗り込む。彼女は神のお告げの実現と思い込んでいたが、敵将の寝首をかいたあと、真の動機は自分の秘められた情欲と、自分の誇りを傷つけた男への復讐(ふくしゅう)であったと思い知らされ、自我の深淵(しんえん)の前に立ちすくむ。
[谷口 茂]
『吹田順助訳『ユーディット』(1932・春陽堂)』
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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