ヨーガ・スートラ(その他表記)Yoga-sūtra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨーガ・スートラ」の意味・わかりやすい解説

ヨーガ・スートラ
Yoga-sūtra

正統バラモン哲学派の一つであるヨーガ学派の根本経典。作者パタンジャリと称されるが,実際には 400~450年頃現形のように編纂された。サンスクリット語で書かれ,全体は4章から成り,195の文章で構成される。形式はあまりに簡潔にすぎ,それのみで正確に理解することが困難な場合が多く,古来多くの注釈書や複注が作成された。たとえば 500年頃のビヤーサによる『注釈』 Bhāṣya,それに対するバーチャスパティの複注,11世紀のボーシャ王の注釈などがその一部である。

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世界大百科事典(旧版)内のヨーガ・スートラの言及

【ヨーガ学派】より

…サンスクリットでは開祖の名にちなみ,パータンジャラPātañjalaと呼ばれる。開祖はパタンジャリと伝えられ,この学派の根本経典《ヨーガ・スートラ》を作ったといわれている。この経典は,古くからさまざまな形態で存在していたヨーガを,仏教の影響のもとに,サーンキヤ学派の学説を借用して体系化したものである。…

※「ヨーガ・スートラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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