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ラコーン・ナーイ Lakon Nai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラコーン・ナーイ
Lakon Nai

タイの舞踊劇。 18世紀の中頃から宮廷の女性たちが王や賓客の前で演じていたラコーン・ナーン・ナーイから発達したもので,ナーンは女性,ナーイは王宮の内側を意味する。若い女性だけで演じ,対話形式のせりふを語るほか,床にすわったコーラス隊が踊りに合せて歌をうたう。ジャンガラ国の王子パンジーとダハ国の姫チャンドラ・キラナとの恋物語で,さまざまな冒険を経て愛する姫とはぐれた王子が長旅ののち姫と再会するまでを描く。タイ王室はこの伝統舞踊劇を宮廷費で保護してきた。宮廷の王子や姫などが戯曲を書くことも盛んで,ラーマ2世の『サン・トーン』がよく知られる。 1932年の民主制移行によって伝統舞踊劇の保護ができなくなり,一時上演も危ぶまれたが,のち,政府によって芸術局が設けられ,こうした古典芸術の維持・保存がはかられるようになった。

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