舞踊劇(読み)ぶようげき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

舞踊劇
ぶようげき

舞踊を基調として物語が展開する劇。歌舞伎舞踊バレエだけでなく世界各地に伝わる民俗舞踊民族舞踊には,それぞれニュアンスこそ違え舞踊劇といえるものがある。歌舞伎舞踊では変化物などを除き,『京鹿子娘道成寺』などはすべて物語の進行を伴って舞踊が存在し,また明治以後の新舞踊は一貫した物語の展開を特徴としている。バレエが首尾一貫したドラマから構成されるようになったのは,18世紀の J.ノベールの改革によるが,20世紀初頭 M.フォーキンの5章から成る改革案によって,さらに劇的な部分と舞踊的な部分が緊密に結びつくようになった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶようげき【舞踊劇】

〈しぐさ(科)〉と〈せりふ(白)〉を中心としたいわゆる〈科白劇(かはくげき)〉に対し,舞踊を主要素として仕組んだ劇のこと。歌舞伎風の呼名でいえば,〈所作事(しよさごと)〉〈振事劇(ふりごとげき)〉がこれにあたる。舞踊により単なる場面や情景を舞台上に示すだけでなく,それらの有機的な連関によって,なんらかのストーリーを構成するものをいう。舞踊を主体とする以上,当然,歌謡,音楽を伴うのを普通とする。また一口に舞踊といっても,写実的な動作の模倣を含むものから,抽象的・律動的な運動に終始するものまで,いろいろな種類の形態がある。

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大辞林 第三版の解説

ぶようげき【舞踊劇】

舞踊によって構成された劇。バレエ、歌舞伎の所作事しよさごと・振り事など。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぶよう‐げき【舞踊劇】

〘名〙 舞踊によって組み立てられた劇。歌舞伎では所作事(しょさごと)の類。
※女方(1957)〈三島由紀夫〉三「来月出す新作の舞踊劇の、清元の作曲のことを」

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