ラモン・ベレンゲール[1世]【Ramón Berenguer I】
1023‐76
バルセロナ伯。在位1035‐76年。周辺諸伯領を統合してバルセロナの主導権を確立する一方,分裂して弱体化したアル・アンダルス(イスラム・スペイン)および文化伝統や言語の面で共通性をもつ南フランスの2方面にその政治的影響力を及ぼして後のカタルニャ発展の方向を定めた。内政面では西ゴート法,フランク法,封建諸法などから成る〈カタルニャ慣習法〉を定めて同国の法制の基礎を置いた。【小林 一宏】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
世界大百科事典内のラモン・ベレンゲール[1世]の言及
【バルセロナ】より
…また,この頃の交易活動にはユダヤ人の一団も参画していた。伯王ラモン・ベレンゲール1世の時代には,金貨の鋳造や封建時代の慣習をまとめた〈カタルニャ慣習法典〉の編纂事業が行われた(1068年に原形が完成)。この慣習法典は,その一部が現在にも引き継がれ,また後に公布されたカタルニャ地方固有の公法および私法のもとになった。…
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