ラ・サール(Robert Cavelier de La Salle)(読み)らさーる(英語表記)Robert Cavelier de La Salle

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ラ・サール(Robert Cavelier de La Salle)
らさーる
Robert Cavelier de La Salle
(1643―1687)

フランスの探検家。23歳でカナダ渡航。モントリオール近郊で毛皮貿易に従う。原地のインディアンから情報を探り、1669年7月に23名のフランス人と9隻のカヌーに分乗し、セント・ローレンス川をさかのぼり、ナイアガラオハイオ川到達。1672年には五大湖一帯を探訪した。1681年にはさらに内陸深く歩を進め、イリノイ川からついにミシシッピ川に達した。そして翌1682年にミシシッピ川を下って、沿岸の地をルイ14世にちなんでルイジアナと命名し、故国フランスに捧(ささ)げた。その後いったん帰国した。さらに植民希望者を引率して、ふたたびミシシッピ河口へ赴いたが、移民計画に失敗し、植民者の手で暗殺された。

[金澤 誠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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