インディアン

  • Indian

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

かつて英語でアメリカ大陸の先住民をさした呼称。もとはコロンブスの誤解による呼び名(英語の「インディアン」は「インド人」の意)であった。現在、一般には「北米先住民」や「ネイティブ・アメリカン」という名称を用いるが、ほかの先住民族(エスキモー、イヌイット、アリュート人、ハワイのポリネシア人)と区別するときは、「アメリカ・インディアン」と称する。[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

(Indian)
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「『ロッキ』以西は印甸(インヂヤン)の部にて」
[2] 〘語素〙 (他の名詞の前に接頭語的について)
① インドの。インド風の。インド人の。「インディアン‐ソース」
② アメリカ‐インディアンの。「インディアン‐サマー」

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

アメリカ大陸の先住民を,コロンブス探検後にヨーロッパ人が呼んだ名称
モンゴル系人種で,前3万年ごろからベーリング海峡を渡ってアラスカをへて波状的に移住した。マヤ文明アステカ文明アンデス文明など,ラテンアメリカの古代文明は彼らが形成したものである。スペイン人が移住した地域(ラテンアメリカ)では,先住民は鉱山農園で使役されるとともに,両者の間での混血が進んだ。北アメリカ地域では,氏族共同体的な狩猟生活の段階にとどまっていたが,ヨーロッパ人の進出後,土地を奪われて内陸部に追いやられた。また,白人との混血もほとんど進まなかった。合衆国の西部開拓とは,白人による先住民の土地収奪の過程であったが,たび重なる抵抗も1890年ごろまでに鎮圧された。西部山岳地帯の保留地に追いやられた先住民に対して,市民権が与えられたのは1924年のことである。現在,アメリカ合衆国では“インディアン”の呼び名は蔑称とみなされて,“ネイティブ−アメリカン”と呼ばれるようになっている。

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