リシリオウギ(利尻黄耆)(読み)リシリオウギ(英語表記)Astragalus frigidus ssp.parviflorus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

リシリオウギ(利尻黄耆)
リシリオウギ
Astragalus frigidus ssp.parviflorus

マメ科多年草。本州中部以北の高山草地に生える。茎は高さ約 30cmで直立し,稜があって角張り,白綿毛におおわれる。葉は互生し短柄をもつ奇数羽状複葉。小葉は4~6対で開出し,卵状楕円形で長さ 1.5~3cm,先端,基部ともに鈍形托葉は大型で先がとがる。7月頃,葉腋から長い総状花序を出し,黄色の蝶形花5~10個を下垂する (→蝶形花冠 ) 。萼は筒状で先端が5浅裂し,褐色毛が生える。豆果は卵状長楕円形で暗色細毛を密生する。和名は発見地,北海道利尻島にちなむ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android