リモナーデ剤(読み)リモナーデざい(英語表記)lemonade

翻訳|lemonade

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リモナーデ剤」の意味・わかりやすい解説

リモナーデ剤
リモナーデざい
lemonade

元来レモン果実をしぼって得た果汁に砂糖と水を加えて製したもので,レモネードともいう。医療用としては糖分を含有する酸性澄明な内用液剤の通称である。通例,用いられる酸としては,無機酸では塩酸 (0.5~1.0%) ,リン酸 (1%) ,有機酸ではクエン酸 (0.5%) ,酒石酸 (0.5%) ,乳酸 (1.0%) がある。酸類はペプシンの蛋白消化活動を盛んにし,胃内の異常発酵を抑制する。熱性患者に適用し,止渇,清涼感を与え,食欲増進をねらう。リモナーデにワイン,含糖ペプシンを配合したものを赤酒リモナーデ,ペプシンリモナーデという。苦みのある薬品の水剤はリモナーデ剤と配合すれば服用しやすくなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android