リン鉱石(読み)リンコウセキ

化学辞典 第2版 「リン鉱石」の解説

リン鉱石
リンコウセキ
ores of phosphorus, rock phosphate

リン酸を主成分とする鉱石総称.リンおよびリン酸肥料の原料となる.りん灰石(Fを含むフロロアパタイト,Clを含むクロロアパタイト),結塊リン鉱(団塊形状)など無機成因のものと,海鳥の排泄物,死骸が堆積してできたグアノ(ペルー海岸に多い),糞化石,グアノ質リン鉱(ペルー,アフリカ沿岸,中部太平洋諸島)などの有機成因のものとがある.グアノ質リン鉱の成因は,グアノ中の可溶成分が降水,海水により溶出し,Ca3(PO4)2,CaHPO4としてリン酸分が残留したもので,品位はリン鉱中もっともよい.[別用語参照]リン酸製造法

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のリン鉱石の言及

【トーゴ】より


[経済]
 1995年の1人当りGNPは310米ドルで,サハラ以南アフリカの平均(490米ドル)を下回った。トーゴ経済は伝統的に農業,サービス,リン鉱石と綿花の輸出を柱としている。GDPの構成(1995)は,アフリカの中でも特に農業のシェアが大きく,農業38%,工業21%(うち製造業9%),サービス41%となっている。…

【ナウル】より


[住民]
 人口8042人(1983年センサス)のうち,ナウル人は4964人で,キリバス人(ギルバート諸島民)とツバル人(エリス諸島民)をはじめとする太平洋諸島民が2134人,アジア人が682人,オーストラリア人・ニュージーランド人などが262人であった。外国人は政府関係,あるいはリン鉱石採掘業務に従事する人とその家族で,かつてイギリスのリン鉱会社が導入した労働者の子孫も含まれる。ナウル島における考古学および言語学の調査が十分に行われていないので,民族移動の詳細は不明である。…

※「リン鉱石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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