化学辞典 第2版 「リン鉱石」の解説
リン鉱石
リンコウセキ
ores of phosphorus, rock phosphate
リン酸を主成分とする鉱石の総称.リンおよびリン酸肥料の原料となる.りん灰石(Fを含むフロロアパタイト,Clを含むクロロアパタイト),結塊リン鉱(団塊形状)など無機成因のものと,海鳥の排泄物,死骸が堆積してできたグアノ(ペルー海岸に多い),糞化石,グアノ質リン鉱(ペルー,アフリカ沿岸,中部太平洋諸島)などの有機成因のものとがある.グアノ質リン鉱の成因は,グアノ中の可溶成分が降水,海水により溶出し,Ca3(PO4)2,CaHPO4としてリン酸分が残留したもので,品位はリン鉱中もっともよい.[別用語参照]リン酸製造法
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報