レオンチエフの逆説(読み)レオンチエフのぎゃくせつ

百科事典マイペディアの解説

レオンチエフの逆説【レオンチエフのぎゃくせつ】

貿易理論においてヘクシャー=オリーン命題に対して,アメリカの経済学者W.レオンチエフが提起した逆説。アメリカのような資本に恵まれた国が,国際経済学の通念に反して労働集約財を輸出し,資本集約財を輸入していることを示した。なぜこのような逆説が成立するのかは,ヘクシャー=オリーン命題のいうように,生産要素の賦存量比率だけでは貿易パターンを決定できない,ということにある。

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世界大百科事典内のレオンチエフの逆説の言及

【貿易理論】より

…この研究が対象とした第2次大戦直後の時期において,アメリカは他の国々に比べて資本豊富であると信じられていた。レオンチエフの実証結果はそうした固定観念が誤りであるか,さもなければ要素賦存説の主張が妥当しないことを意味するものであり,〈レオンチエフの逆説〉と呼ばれている。そもそも,要素賦存説そのものはいくつかのきわめて限定的な条件のもとで,すなわち内外の需要条件,生産技術の同一性,各部門の生産関数の一次同次性(規模に関する収穫不変性),要素集約度(労働/資本の投入比率),ランキングの非逆転性,さらには生産要素の国際的不移動性などの条件のもとで導かれたものである。…

※「レオンチエフの逆説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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