レモンの原理(読み)レモンノゲンリ

デジタル大辞泉 「レモンの原理」の意味・読み・例文・類語

レモン‐の‐げんり【レモンの原理】

情報の非対称性市場に及ぼす影響について論じたミクロ経済学理論。中古車市場で、外見からはわからない欠陥車レモン)と優良車(ピーチ)が混在していると、買い手が高い金額で欠陥車を買うことを恐れ、欠陥車に相当する金額しか払わなくなるため、市場に優良車を出す売り手がいなくなる。売り手・買い手の情報格差原因で、質の悪い商品しか市場に出回らなくなる「逆選択」が起きるという理論。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android