レーンキープサポートシステム

日本の自動車技術240選 の解説

レーンキープサポートシステム

「レーンキープサポートシステム」は、高速道路の直線路において、道路の傾きや横風などにより車両進路が乱されそうになった時、車線に沿って走行するようステアリング操作を支援するシステムで運転者の疲労を軽減させる。同システムは、2001年1月に発売した日産自動車シーマに世界で初めて搭載された。保管場所日産自動車(株)
製作(製造)年2001
製作者(社)日産自動車(株)
資料の種類量産品
通称名レーンキープサポートシステム
適用車種乗用車
製作開始年2001
実用化年2001
設計者日産自動車(株)
装置構成本システムは車両前方の車線を認識する CCD カメラと、ステアリングに操舵力を付加するステアリングアクチュエータ、警報ブザー、および制御演算を行うコントローラより構成される
性能機能ルームミラー上部に設けたCCDカメラにより車線を検出し、車速、ステアリング舵角から車線のほぼ中央を走行させるために必要な力を算出し、その一部を補助的にステアリングに加える。本システム作動中、車両が車線から逸脱するおそれがあると判断すると、警告音とともにインジケーターを点滅し、運転者に知らせる。また、カーブに進入すると、徐々にステアリングに加える力を減少させ、最終的に力を加えない状態となる。
効果「レーンキープサポートシステム」は、高速道路の直線路において、道路の傾きや横風などにより車両の進路が乱されそうになった時、車線に沿って走行するようステアリング操作を支援する。同システムにより、運転者のステアリング操作負荷を軽減し、快適性を向上させる。(作動車速:約65~100km/hの間)
エピソード・話題性2002年自技会技術開発賞受賞
特徴1. 意図しない車線逸脱をすばやく検知して警報。2. 穏やかな制御で、ドライバーの操作をしっかりと支援。3. 各輪のブレーキを独立に制御し、車両の向きを変える。
紹介「レーンキープサポートシステム」は、高速道路の直線路において、道路の傾きや横風などにより車両の進路が乱されそうになった時、車線に沿って走行するようステアリング操作を支援するシステムで運転者の疲労を軽減させる。同システムは、2001年1月に発売した日産自動車のシーマに世界で初めて搭載された。

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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