ロイコトリエン受容体拮抗薬(読み)ろいことりえんじゅようたいきっこうやく(英語表記)leukotriene receptor antagonist

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロイコトリエン受容体拮抗薬
ろいことりえんじゅようたいきっこうやく
leukotriene receptor antagonist

気管支を強くかつ持続的に収縮させるロイコトリエンの作用を抑制し、呼吸困難などの症状を改善するように働く気管支喘息(ぜんそく)の治療薬の一つ。抗アレルギー作用もあり、一部はアレルギー性鼻炎の鼻閉に対しても用いられる。略称LTRA。ロイコトリエン拮抗薬、抗ロイコトリエン薬ともよばれる。ロイコトリエンはアラキドン酸から合成される生理活性物質で、アレルギーを媒介したり、気管支平滑筋を収縮させて喘息をおこしたりする。小児に多くみられる慢性疾患の一つである難治性喘息には、重度の炎症を抑えるために副腎(ふくじん)皮質ホルモン剤(吸入ステロイド剤)が多く用いられてきた。しかし新しい治療薬としてロイコトリエン受容体拮抗薬の適用が認められ、これを併用することにより長期的な薬物効果の持続が期待できるようになった。結果として入院療法を必要とする対象患児は減少傾向にある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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