ロームシャ(英語表記)Romusya

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ロームシャ」の解説

ロームシャ
Romusya

労務者のこと。日本軍政下のインドネシア,特にジャワ飛行場など防衛工事をはじめ鉄道,道路炭鉱などの労働に半強制的に徴用された人々。劣悪な労働条件で多くの犠牲者を出し,日本支配の過酷さを象徴するインドネシア語になった。正確な徴用者数は不明だが,インドネシア側の推定では410万人。泰緬(たいめん)鉄道工事など外国にも大勢送られ,戦後も帰国できなかった者が多い。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android