ワトソン・ワット(読み)わとそんわっと(その他表記)Sir Robert Alexander Watson-Watt

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワトソン・ワット」の意味・わかりやすい解説

ワトソン・ワット
わとそんわっと
Sir Robert Alexander Watson-Watt
(1892―1973)

イギリスの物理学者スコットランドのブリーキに生まれ、ダンディー大学、セント・アンドリューズ大学に学ぶ。1912~1919年ダンディー大学で教鞭(きょうべん)をとり、各種研究所で勤務ののち、1933年国立物理学研究所の無線研究室長。レーダーの開発で知られる。1919年レーダーに関して特許を得、その精度感度を改善して、1935年この装置での航空機探知の可能性を指摘した。イギリス政府がこの研究開発を決めると、研究チームの中心となり、同年、最初の実用的な航空機探知装置を製作。以後、高出力受信機、パルス受信機、送受信アンテナなどの開発に貢献し、レーダー技術の基礎を築いた。1942年レーダー開発の功績によりナイトに叙せられた。

藤村 淳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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