現代外国人名録2016 「ヴィクトルアン」の解説
ヴィクトル アン
Viktor Ahn
- 職業・肩書
- スピードスケート選手(ショートトラック) トリノ五輪・ソチ五輪金メダリスト
- 国籍
- ロシア
- 生年月日
- 1985年11月23日
- 出生地
- 韓国ソウル
- 旧名・旧姓
- 安 賢洙(アン ヒョンス)
- 学歴
- 韓国体育大学
- 経歴
- 韓国名は安賢洙(アン・ヒョンス)。2002年世界ジュニア選手権ショートトラック男子で総合優勝し、16歳でソルトレークシティ五輪代表に抜擢されるが、1000メートル決勝でアポロ・アントン・オーノ(米国)と接触して倒れ、4位に終わる。2003〜2007年世界選手権で男子選手としては初の総合5連覇を達成し、“ショートトラックの皇帝”と呼ばれる。2006年トリノ五輪では1000メートル、1500メートル、5000メートルリレーの3種目で金メダル獲得。500メートルは銅メダル。その後、チーム内の軋轢や足の怪我に苦しみ、韓国代表を追われ、2010年バンクーバー五輪は出場できなかった。ソチ五輪開催を控えていたロシアから手を差し伸べられ、2011年ロシア国籍を取得(同時に韓国籍を喪失)、ヴィクトル・アンを名のる。2012年10月ロシア代表として初めて出場したW杯カルガリー大会1000メートルで優勝。2013年世界選手権では500メートルと5000メートルリレーで銀メダルを獲得。2014年ソチ五輪では500メートル、1000メートル、5000メートルリレーで3冠を達成、1500メートルで銅メダルを獲得し、ロシア勢としてはショートトラック競技で初のメダリストに。また金メダルの五輪通算数がショートトラック選手としては最多の6個となった。世界選手権では7年ぶり6度目の優勝を果たす。172センチ、63キロ。ロシア名の“ヴィクトル”はソ連時代の人気ロック歌手だった高麗人ヴィクトル・チェの名前にちなむ。トレードマークはロシアチームのジャージーと同じ赤に染めた短髪。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報