怪我(読み)ケガ

デジタル大辞泉 「怪我」の意味・読み・例文・類語

けが【怪我】

[名](スル)《「怪我」は当て字で、動詞けがる」の語幹からかという》
あやまってからだに傷を負うこと。また、その傷。負傷
思わぬ過ち。過失損失。「慣れないことに手を出して怪我をする」
思いがけない事態。不測結果
「―と申しながら、面目ござない」〈咄・きのふはけふ・上〉
[類語](1負傷創傷そうしょう損傷外傷傷痍しょういきず手傷生傷古傷向こう傷傷病(けがの程度から)かすりきず微傷軽傷薄手浅手無傷軽症重傷

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「怪我」の意味・読み・例文・類語

け‐が【怪我】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「怪我」はあて字で、「けがる」の語幹かというが未詳 )
  2. あやまちをしでかすこと。そそうをすること。また、その事柄。あやまち。過失。
    1. [初出の実例]「心ゆるしてけがするな」(出典:御伽草子・酒呑童子(室町末))
    2. 「一座のさばき終に怪我を見付ず、どこやらよき風義そなはりぬ」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)六)
  3. 思いがけず傷つくこと。過失によって負傷すること。また、その負傷。きず。
    1. [初出の実例]「やれおのれははしたなひ女じゃ、おこせひならはやらふ、けがをするな」(出典:虎明本狂言・痩松(室町末‐近世初))
  4. 思いがけない事態。不測の結果。偶然。
    1. [初出の実例]「さやうに遊ばしましたらけがで長逗留なされませふ程に」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)五)
  5. 江戸時代の法律用語。広義と狭義の二種があり、前期には無意犯全部、すなわち過失犯と偶然の出来事の両者を含む広義に用いられたが、後期には過失犯だけをさす狭義に用いられた。〔禁令考‐後集・第四・巻三一(1741頃)〕
  6. 取引相場で、損失をいう語。〔模範新語通語大辞典(1919)〕

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とっさの日本語便利帳 「怪我」の解説

怪我

日本ではきず、負傷。中国では自責の念を表す時にいう。「私のせい」。

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