法則の辞典 「ヴィリアル展開式」の解説 ヴィリアル展開式【virial expansion】 学会や専門領域によっては,指定用語に「ヴィ」が使えないので「ビ」をつかって「ビリアル展開式」と記してある例も多い.気体の圧力 p をモル体積の逆数の級数として展開したときの各項の係数である.すなわち のようになるが,この式に含まれる B,C,D などをヴィリアル係数という.それぞれ絶対温度 T のみの関数であり,B は第二ヴィリアル係数,C は第三ヴィリアル係数のように呼ばれる.これは別名をクラウジウスの(ヴィリアル)状態式,またはカメルリン‐オンネスの状態方程式*ともいうが,もともとは実験式であり,ヴィリアル定理*から導かれたものではない. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報 Sponserd by