一之江新田
いちのえしんでん
[現在地名]江戸川区春江町二―三丁目など
東一之江村の東に位置し、東は谷河内村、南は下鎌田村、北は新堀村。一野江新田とも記す(元禄郷帳・天保郷帳)。大坂の陣の豊臣家の残党といわれる田島図書(もと堀田姓)が開発したという。田島図書は西一之江村大杉の田島庄兵衛方に寄寓して東一之江村の北部の開発にあたり、また当新田を開いたと伝える。寛永五年(一六二八)一寺(城立寺)を建立し、一族の甲冑を埋めたという。田園簿には市野江新田と記され、田二三一石余・畑二五石余、ほかに舟役一艘分永一〇〇文が課せられている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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