① マメ科のつる性一年草。中央アメリカ原産で、各地で栽培され、品種も多い。葉は互生し、小葉は三枚で、約六センチメートルの広卵形またはひし形卵形。夏、白または淡紫色の花が腋生の総状花序の上に開く。さやは細長く、中に一〇個ほどの腎臓形の種子をもつ。種子の形や色は品種によって異なる。未熟果をさやのまま、あるいは熟した種子を食用とする。未熟果をさやのまま食べるものをさやいんげん、さやの丸いものをどじょういんげんという。インゲンマメの名は、隠元禅師が中国からもたらしたことによるとするが、隠元禅師が伝えたものは、別種のフジマメであるともいわれる。ごがつささげ。いんげんささげ。にどささげ。さいとう。さんどまめ。いんぎん。《 季語・秋 》