一之貝村
いちのかいむら
[現在地名]栃尾市一之貝
西谷川の支流矢津川上流部にある。西は軽井沢村へ通じる。口碑によると、もとの集落は北東の字一本杉の古屋敷にあったが、地滑りのためその西の字八日屋敷に移り、さらに現在地に移ったという。文明年間(一四六九―八七)の長尾・飯沼氏等知行検地帳(上杉家文書)によると、同一七年の検地で本田・増分合計三万一千一四五束苅の「一萱」は伊与部修理亮の給地。明応六年(一四九七)七月五日の大関政憲外三名連署役銭注文(同文書)には只見次郎左衛門尉助頼の給分として「一萱」がみえ、本田四〇〇苅分の役銭一貫二〇〇文を納めることになっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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