地滑り(読み)ジスベリ

デジタル大辞泉 「地滑り」の意味・読み・例文・類語

じ‐すべり〔ヂ‐〕【地滑り/地×辷り】

傾斜地地表が、徐々に下方に移動する現象多くの場合、粘土をすべり面とする。雪解け長雨のあとに起こりやすい。
状況が大きく変化すること。「―的大敗」
[類語]山崩れ崖崩れ山津波土石流

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精選版 日本国語大辞典 「地滑り」の意味・読み・例文・類語

じ‐すべりヂ‥【地滑・地辷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 斜面上の土地の表層部がある面に沿ってしだいにすべり移動する現象。長雨や雪解けのときのように多量に地下水を含んだ軟弱な地層に起こりやすい。地学では、一日センチメートル単位で移動するものをさし、それよりゆるやかな震引(ないびき)や、急激な山くずれ、崖くずれと区別している。〔英和和英地学字彙(1914)〕
    1. [初出の実例]「あれももとのは地滑りにおうて、やられたんども」(出典:月山(1974)〈森敦〉)
  3. 物事のなりゆきや人の境遇などが急激に大きく変動すること。
    1. [初出の実例]「終戦時の地すべりで一度に家運が傾き」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉牡丹の家)

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