一人一票の原則(読み)いちにんいっぴょうのげんそく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一人一票の原則」の意味・わかりやすい解説

一人一票の原則
いちにんいっぴょうのげんそく

一人の有権者が他の有権者よりも多くの票を投じることがないようにする,民主主義における選挙の基本理念。全有権者が平等に選挙資格をもつという原則である。ただし,単記投票制という意味ではなく,連記投票制でもこの原則は成り立っている。たとえば大選挙区制における連記投票制の場合でも,選ばれる議席1に対して各有権者が1票以下 (完全連記制ならば1議席あたり1票,制限連記制ならば1議席あたり1票未満) の票を投じることに変りはなく,一人一票の原則を破ってはいない。なお,かつては財産,教育などの条件によって特定の有権者に2票以上与える制度もあった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android