連記投票制(読み)れんきとうひょうせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「連記投票制」の意味・わかりやすい解説

連記投票制
れんきとうひょうせい

定員2名以上の選挙区複数の候補者を選ぶことのできる投票制度単記投票制に相対する。1枚の投票用紙で,複数の代表に票を投じる。議会議員選挙を例にとれば,1選挙区から2名以上の議員を選出する場合,投票用紙に2名以上の候補者の名前を記入する投票方式大選挙区制との組合せが一般的である。1人の有権者が1枚の投票用紙で,その選挙区の定数 (議席数) と同数の候補者に投票できる方式を,完全連記投票制という。たとえば定数 10の大選挙区で,1枚の投票用紙に 10名の候補者名を記入できる制度である。1枚の投票用紙で投票できる候補者数が,当該の選挙区の定数よりも少ない場合を,制限連記投票制という。たとえば定数 20の大選挙区で,1人の有権者が8名の候補者まで選ぶことができるような場合をさす。

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