一人食み(読み)ヒトリバミ

デジタル大辞泉 「一人食み」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐ばみ【一人食み】

一人だけで食うこと。〈新撰字鏡
他の助けを借りずに、一人で事をすること。転じて、独立して生計を立てること。独り立ちすること。
「そもそもの水揚げより―させける白銀大臣の思ひ付き」〈浮・敗毒散・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「一人食み」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐ばみ【一人食・独食】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひとりで食うこと。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
  3. ひとりでことをなすこと。また、ひとりだちすること。
    1. [初出の実例]「左様の人は、必ひとりばみして、どくの虫をのむ物なり」(出典:わらんべ草(1660)三)
  4. 独立して生計をたてること。
    1. [初出の実例]「お前の子分になって、一人食(ヒトリバミ)をする勢になりたうござりまする」(出典歌舞伎男伊達初買曾我(1753)三)

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