一円村(読み)いちえんむら

日本歴史地名大系 「一円村」の解説

一円村
いちえんむら

[現在地名]多賀町一円

久徳きゆうとく村の北東にあり、背後に山が迫り、南をせり川が西流する。文和三年(一三五四)四月八日室町幕府は京極導誉に「多賀庄、一円庄石炭召次」などを与えている(「足利義詮下文」佐々木文書)。永禄一〇年(一五六七)八月一〇日の売渡証文(専行寺文書)によれば、一円刑部大録高能が私領の字アカシキの畠四段を売渡す際に、この川原畠は一円高道先祖伝来の土地だと述べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android