精選版 日本国語大辞典 「一円銀貨」の意味・読み・例文・類語 いちえん‐ぎんかイチヱンギンクヮ【一円銀貨】 〘 名詞 〙 額面一円の銀貨。明治四年(一八七一)五月公布の新貨条例によって制定。当初貿易専用として発行され、正式の名称は「貿易一円銀」と付けられたが、明治一一年五月本位貨幣となり、国内でも通用した。形式の上では、明治七年三月および同八年二月と二回図案や量目などの改正が行なわれた。同八年改正のものには「貿易銀」という名称が鋳貨面に出された。明治三〇年貨幣法公布、金本位制度確立によって、翌三一年四月一日限り、国内での通用が禁止された。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例