一炷(読み)イッシュ

デジタル大辞泉 「一炷」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しゅ【一×炷】

香をひとたきくゆらせること。また、その香。
1本灯心

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一炷」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しゅ【一炷】

  1. 〘 名詞 〙(こう)線香をひとたきくゆらすこと。また、その一くゆり。いっちゅう。
    1. [初出の実例]「一炷兜楼烟縷幽、青雲接引現瓊楼」(出典:東海一漚別集(1375頃)冷泉藤公為先考三十三回忌請拈香)
    2. 「よき香を一炷たいて」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
    3. [その他の文献]〔白居易‐贈朱道士詩〕

いっ‐ちゅう【一炷】

  1. 〘 名詞 〙いっしゅ(一炷)
    1. [初出の実例]「そののちどうし一ちうの香をねんじて」(出典:御伽草子・多田満中(未刊国文資料所収)(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android