一盛(読み)ひとさかり

精選版 日本国語大辞典 「一盛」の意味・読み・例文・類語

ひと‐さかり【一盛】

〘名〙
一時盛んなこと。しばらく盛んなこと。ひとしきり。
古今(905‐914)春下・七七「いざ桜我もちりなむひとさかりありなば人に憂きめみえなん〈承均〉」
② 特に、若い遊び盛り。遊蕩したい年頃
※雑俳・柳多留‐初(1765)「一さかり身になる顔へ遠さかり」

ひと‐もり【一盛】

[1] 〘名〙 一杯だけ盛ること。また、その量。
※枕(10C終)一〇八「それに、豆ひともり、やをらとりて」
[2] 〘副〙 =ひともの(一物)
今昔(1120頃か)四「坏(つき)に油を一盛入れて居(すゑ)たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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