一粲（読み）いっさん

精選版 日本国語大辞典

いっ‐さん【一粲】

〘名〙

① 灯火の光り輝くさま。一燦。

※南游稿（1425頃）寒夜留客「一粲燈花照_レ雪濃、相邀喜色動_二簾櫳_一」

② (「粲」は白米の意から清く白いの意。転じて、白い歯を見せて笑うところから) ひと笑い。また笑いを誘う材料。一笑(いっしょう)。

※北条霞亭（1917‐20）〈森鴎外〉一五四「このわらび音信山のつとなればおとづれ絶し人にみせばや。御一粲々々々」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

いっ‐さん【一^×粲】

《「粲」は、白い歯を出して笑うこと》ひと笑い。一笑。

出典　小学館

普及版 字通

【一粲】いつさん

一笑する。宋・軾〔鳳翔八観、二、詛楚文〕詩　(はる)かなるかな、千載の後　我が一笑の粲を發す

字通「一」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」