朝日日本歴史人物事典 「一翁院豪」の解説
一翁院豪
生年:承元4(1210)
鎌倉中期の臨済宗仏光派の僧。壮年のころから諸師を歴参し,寛元年間(1243~47)に入宋して径山の無準師範に参じた。帰国後上野(群馬県)世良田の長楽寺に住したが,文応1(1260)年兀庵普寧が建長寺に入ると参じ,また弘安2(1279)年建長寺に入った無学祖元に一偈を呈して印可を受け,法嗣となる。のち長楽寺に帰り,ほどなく示寂する。諡して円明仏演禅師と号する。<参考文献>卍元師蛮『延宝伝灯録』19巻
(中尾良信)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報