日本歴史地名大系 「万光寺跡」の解説 万光寺跡まんこうじあと 埼玉県:大里郡花園町黒田村万光寺跡[現在地名]花園町黒田黒田山万光寺と号する。本山派修験で京都聖護(しようご)院末寺。本尊は不動明王・神変大菩薩。開山などは不明であるが、退転していた幡羅(はら)郡奈良(なら)村(現熊谷市)の円蔵(えんぞう)坊再興を元空が願出て、慶長三年(一五九八)九月二六日聖護院門跡から許可され(「聖護院門跡御教書」黒田家文書)、幡羅郡・榛沢(はんざわ)郡内の五〇ヵ所の年行事職を勤めた(「円蔵坊霞郷村書立」同文書)。その後円蔵坊が黒田(くろだ)村に移り万光寺と改めた(同一四年五月一七日「聖護院門跡御教書」同文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by