万行寺前町(読み)まんぎようじまえまち

日本歴史地名大系 「万行寺前町」の解説

万行寺前町
まんぎようじまえまち

[現在地名]博多区冷泉町れいせんまち

矢倉やぐら門から北に延びる西町筋の両側町。東は馬場ばば新町本願寺龍宮りゆうぐう寺・天福てんぷく寺・西は社家しやけ町、南は祇園町上ぎおんまちかみ・祇園町下の通り、北は奥堂町中おくのどうまちなか櫛田前くしだまえ町の通り(福岡博多近隣古図)。慶長一五年(一六一〇)の御祓賦日記(神宮文庫蔵)に「万行寺前」とみえる。元禄三年(一六九〇)の家数四三(続風土記)。明和三年(一七六六)の家数四七・間数一三五間余(石城志)。慶応二年(一八六六)の家数四五(博多店運上帳)町名は当地にあった万行寺(現浄土真宗本願寺派)にちなむ(寛文五年以降祇園町下に移転)。俗に馬場町とも称した。前掲御祓賦日記に「はゝまち」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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