三ッ目内川(読み)みつめないがわ

日本歴史地名大系 「三ッ目内川」の解説

三ッ目内川
みつめないがわ

秋田県境のッ森(標高九四九・四メートル)付近に源を発し、大鰐山地を南西から北東へ流れ、宿川原しゆくかわら村と鯖石さばいし(現弘前市鯖石)との間でひら川へ合流。延長約一五・四キロ。藩政後期のものといわれる三免内山役人預山絵図(八木橋文庫蔵)に河川名がみえ、それ以前は三ッ目内沢とよばれていたと思われる。豊富な山林・鉱物資源のある地域を流れる川として重要。山林資源としては、三ッ目内山から流木を切出しており、寛政一二年(一八〇〇)には檜三尺柾一五〇万枚、同木舞二万枚、享和三年(一八〇三)には檜生木八千本、同柾二五万枚、鍛冶炭一万俵を出したという(弘前市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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