三上 正寿(読み)ミカミ マサトシ

20世紀日本人名事典 「三上 正寿」の解説

三上 正寿
ミカミ マサトシ

昭和期の日本画家,版画家 現代水墨派協会理事長。



生年
大正4(1915)年9月20日

没年
昭和59(1984)年9月6日

出生地
宮城県志田郡三本木町

主な受賞名〔年〕
大東南宗院展佳作賞〔昭和19年〕「田園夏日」,日本美術協会賞〔昭和27年〕「海辺の村」

経歴
昭和5年に上京し、染織図案を学ぶ。のち日本画に転じ、10年より荒木十畝、15年より田中以知庵師事。この間、14年東京・日本橋の白木屋に就職し、以後20年に渡ってその装飾係・宣伝部員を務めた。その一方で盛んに絵画制作を行い、昭和15年新興美術院展で初入選。16年以降は河北美術展に毎年出品したほか、19年には大東南宗院展で「田園夏日」を発表し、佳作賞を受賞した。戦後も絵を描き続け、27年「海辺の村」で日本美術協会賞を受賞。33年には岩崎巴人・長崎莫人らと日本表現派を結成するも、間もなく退会した。38年に白木屋を退職ののち画業に専念し、現代水墨派協会理事長などを務めた。また、版画にも秀で、昭和34年より日本版画院に参加したほか、華厳会やエルサルバドル日本現代絵画展などにも出展。作品は他に「木陰」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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