三世不可得(読み)さんぜふかとく

精選版 日本国語大辞典 「三世不可得」の意味・読み・例文・類語

さんぜ‐ふかとく【三世不可得】

  1. 〘 名詞 〙 仏語過去・現在・未来三世のいずれにおいても、存在する事物にはそれとして実体視されるものはないという意。
    1. [初出の実例]「何とてか後の世のやみは、はるけぬべきとたづね侍りしかば、三世不可得の観とぞおもひて侍れとぞこたえられ侍りし」(出典:撰集抄(1250頃)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android