三俠五義(読み)さんきょうごぎ(英語表記)Sān xiá wǔ yì

改訂新版 世界大百科事典 「三俠五義」の意味・わかりやすい解説

三俠五義 (さんきょうごぎ)
Sān xiá wǔ yì

中国,清代末期の白話長編小説。原名は《忠烈俠義伝》。石玉崑講談をまとめたもので,全120回。1879年(光緒5)初版北宋の名臣包拯(ほうじよう)(999-1062)の名裁判ぶりを描いた明代の《竜図公案》を発展させ,これを軸として〈三俠(3人の俠客)〉と〈五鼠(5人の義賊)〉の活躍ぶりを描き,《水滸伝》の面白さをねらっている。のち文人の兪樾ゆえつ)が増補して《七俠五義》(1889)を出し,ほかにも続作が出た。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android