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兪樾

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美術人名辞典の解説

兪樾

清代の学者。浙江省徳清生。詩人鴻漸の子。字は蔭甫、号は曲園。はじめ曽国藩のもと進士となるが数年で退官。のち李鴻章の招きで蘇州紫陽書院を管理、その後上海・徳清・帰安などの書院の長となり教育と著述に従事。王念孫らの説を継承・発展させ、当世樸学の宗となった。著書はきわめて多く『春在堂全書』五百余巻の他、日本の漢文学を紹介した『東瀛詩選』等日本学者との交わり少なくない。また仏教・道教にも通じ、詩詞文も能くした。光緒32年(1906)歿、86才。

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デジタル大辞泉の解説

ゆ‐えつ〔‐ヱツ〕【兪樾】

[1821~1906]中国、末の考証学者・文人。徳清(浙江(せっこう)省)の人。字(あざな)は蔭甫(いんほ)。号、曲園。王念孫・王引之父子の学風を継ぎ、経書諸子を研究。著「群経平議」「古書疑義挙例」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆえつ【兪樾 Yú Yuè】

1821‐1906
中国,清末の古典学者,文学者。字は蔭甫,曲園と号する。浙江省徳清県の人。道光30年(1850)の進士。数年にして官を去り,蘇州・上海・杭州の私塾で教育に従事した。清朝考証学の流れを受け,とくに文字の仮借に注意して,古典の解釈に新説を出した。《群経平議》《諸子平議》《古書疑義挙例》が有名である。詩文にもすぐれるほか,戯曲・小説にまで興味を持った。著書は《春在堂全書》にすべて収める。現代の評論家兪平伯はその曾孫。

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大辞林 第三版の解説

ゆえつ【兪樾】

1821~1906) 中国、清代の学者。字あざなは蔭甫いんほ、号は曲園。王念孫・王引之父子の学風を継ぐ訓詁学者。著「春在堂随筆」「諸子平議」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

兪樾
ゆえつ
Yu Yue

[生]道光1(1821)
[没]光緒32(1906)
中国,清末の学者,文学者。浙江省徳清の人。字,蔭甫。号,曲園。道光 18 (1838) 年進士に及第。翰林院に入って庶吉士から編修に進み,河南学政となったがまもなく退官。以後,蘇州,杭州などで教育に従事しつつ著述に努めた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ゆえつ
(1821―1906)

中国、清(しん)末の学者。曲園と号す。浙江(せっこう)省徳清県の人。1850年(道光30)の進士。曽国藩(そうこくはん)の知遇を得て翰林(かんりん)院編修から河南学政に任じられたが、38歳で致仕(ちし)し、あたかも太平天国に続く国家存亡の世情をよそに、李鴻章(りこうしょう)らの援助のもと講学、読書、著述の生活を送って長寿を全うした。主著の『群経平議』『諸子平議』各7巻および『古書疑義挙例』7巻などはすべて、高郵(こうゆう)の王氏すなわち王念孫(ねんそん)・引之(いんし)父子の成果を継承発展したものであると自負している(『春在堂全書録要』)。しかし、その学はむしろ後学の孫詒譲(そんいじょう)、王先謙、章炳麟(しょうへいりん)をまって発展した感がある。才気と余暇にまかせての著作量は清代随一とうたわれ、『春在堂全書』480巻を残すが、これは、前記の主著のほか詩詞、随筆、筆記、戯曲、通俗文芸の評論、日本漢詩の選集(『東瀛(とうえい)詩選』『東海投桃集』)など、雑多な内容からなっている。さらに『七侠(しちきょう)五義』のような通俗小説にも筆を染めるなど、総じて該博な知識と旺盛(おうせい)な好奇心とを頼んだ快楽主義者であったと評してよいであろう。なお、文芸評論家兪平伯(ゆへいはく)はその曽孫(そうそん)である。[宮内 保]
『『清史稿 482巻』 ▽『清代樸学大師列伝 6巻』 ▽『清代七百名人伝 7編』 ▽章炳麟著『兪先生伝』(『太炎文録 初編 2巻』) ▽梁啓超著、小野和子訳『清代学術概論』(平凡社・東洋文庫)』

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世界大百科事典内の兪樾の言及

【皖派】より

…皖とは中国安徽省の古名で,清代に,この地に多くの学者を輩出したので,その人々を皖派と称しているが,大きくは浙西学派に含まれる。江永,戴震に源を発して段玉裁,任大椿,王念孫,王引之,さらに後の兪樾(ゆえつ),孫詒譲(そんいじよう)らに受けつがれた。この学派は懐疑的態度によって事実を確かめ,帰納的論理的に分析する方法を共通点としていることで,恵棟らの漢代訓詁を固守する呉派とは大いに異なる。…

【三俠五義】より

…北宋の名臣包拯(ほうじよう)(999‐1062)の名裁判ぶりを描いた明代の《竜図公案》を発展させ,これを軸として〈三俠(3人の俠客)〉と〈五鼠(5人の義賊)〉の活躍ぶりを描き,《水滸伝》の面白さをねらっている。のち文人の兪樾(ゆえつ)が増補して《七俠五義》(1889)を出し,ほかにも続作が出た。【中野 美代子】。…

【東瀛詩選】より

…中国,清末の学者兪樾(ゆえつ)が選んだ日本人の漢詩の詞華集。44巻。…

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