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包拯 ほうじょうBao Zheng; Pao Chêng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

包拯
ほうじょう
Bao Zheng; Pao Chêng

[生]咸平3(1000)
[没]嘉祐7(1062)
中国,北宋の名臣。合肥 (安徽省) の人。字は希仁。諡は孝粛。天聖5 (1027) 年進士に及第。京東,陝西,河北の各転運使などを経て,三司戸部副使として帰京,天章閣待制,知諫院,竜図閣直学士,開封知府を歴任。その間,善政が多く,包待制として人々に親しまれた。また彼の親孝行は有名で,両親の死に際し,墓所を徘徊して去ることができなかったといわれる。のち権御史中丞を経て,嘉祐6 (61) 年三司使,枢密副使となった。著書に『包孝粛公奏議』 (10巻) がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうじょう【包拯 Bāo Zhěng】

999‐1062
中国,北宋中期の政治家。字は希仁,廬州合肥(安徽省)の人。進士に及第して仕官し,剛直潔癖な人柄で,官界の綱紀を粛正するところがあった。なかでも開封府長官であったとき,その厳正な政治で民衆の人気をあつめた。天章閣待制ついで竜図閣待制であったので,包待制あるいは包竜図とよばれて親しまれ,後世の戯曲や小説(《三俠五義》《竜図公案》)では名裁判官としてあらわれる。いわば中国版の大岡越前守である。【竺沙 雅章】

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世界大百科事典内の包拯の言及

【灰闌記】より

…李行甫作。宋の名判官包拯(ほうじよう)の裁判劇の一つ。役人と姦通する長者の正妻が夫を毒殺し,その罪を妾に負わせたうえ,妾腹の男児をわが子と偽って財産の独占を図る事件を裁く。…

【公案】より

…中国において,公の案つまり公府が是非を判断した案牘(あんとく),争論中の事件や裁判の文書を意味し,のちには裁判物語を指す。その代表的な作品は,宋代の名裁判官として名高い包拯を主人公にした明代の小説《竜図公案》10巻で《包公案》《竜公案》ともよばれる。もともと《元雑劇》400余本のうち,公案故事に題材をとるものは10%をこえ,とくに包拯を主人公にするのが多かったが,《竜図公案》では,《元雑劇》をはじめ,民間伝説などに題材をもとめつつ,主人公をすべて包拯に仮託したものである。…

※「包拯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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