三勝寺(読み)さんしようじ

日本歴史地名大系 「三勝寺」の解説

三勝寺
さんしようじ

[現在地名]三次市三次町

三次町の北、西城さいじよう川西岸にあり、浄土宗。吉祥山天光院と号する。本尊阿弥陀如来。天文年中(一五三二―五五)僧満誉の開基。「芸藩通志」に「東酒屋旗返城主松尾長門三勝城下に建て香花場とす、三勝が法名天光院、その室人法名吉祥院、寺の称号これより出る」と記すが、東酒屋ひがしさけやには「旗返城」は見当らない。しかし同書所収の東酒屋村絵図に「三勝寺跡」と記す所はある。三勝寺は天正年中(一五七三―九二)東酒屋村より三次へ移ったが、寛永年間(一六二四―四四)三次藩初代藩主浅野長治が「府第を建らるゝ時、其地にありて妨ありければ、更に今の所に引たり」(同書)とあるので、初め現三次町の中央、藩主の居館近辺にあったことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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