精選版 日本国語大辞典 「三十文字余一文字」の意味・読み・例文・類語
みそもじ【三十文字】 余(あまり)一文字(ひともじ)
- ① 和歌の短歌を構成する三一の音節。また、それを表記する三一の仮名文字。みそじあまりひともじ。みそもじひともじ。みそじひともじ。みそひともじ。
- [初出の実例]「ちはやぶる神世には、うたのもじさだまらず〈略〉ひとの世となりて、すさのをのみことよりぞ、みそもじあまりひともじは詠みける」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)
- ② 和歌の短歌のこと。みそじあまりひともじ。みそもじひともじ。みそじひともじ。みそひともじ。
- [初出の実例]「秋野のうへは猶よろしくこそきこえ侍れど、みそもしあまりひともしの濫觴に優して持とさだめられぬ」(出典:亀山殿五首御歌合(1265)一九番・判詞)
三十文字余一文字の補助注記
全体としてあまりに長いので、さまざまな短縮形「みそじひともじ」「みそひともじ」などが生まれた。